2022年6月9日(木)モリーブ代表の永森咲希が、明治学院大学社会学部社会学科教授 柘植あづみ先生のクラスにて、「キャリア形成とこどもを持つ・持たない・持てないを考える」という出張授業を行いました。
当授業の目的は、キャリア教育の一環として、キャリア形成、ヘルスリテラシー、多様な生き方の観点から、人生設計の大切な要素である妊娠に関する“不妊”の正しい知識や現状を伝え、考える機会を提供することです。
柘植あづみ先生は長きに亘り“不妊”について研究を続けておられ、その取材数は膨大です。不妊治療や生殖技術の変遷に関する見識も深く、早くから“不妊”を社会の問題と捉えていらっしゃる先生ゆえ、ぜひお話を伺いたいとモリーブの「教育関係者のインタビュー」の取材を申し込ませていただきました。同時に、直接学生に伝える授業の必要性もお伝えし、柘植先生のクラスで授業をさせていただくことになりました。
当日の様子、手応え、永森の感想は、こちらからご覧いただけます。
オフィス永森のブログ
講義を受けた学生さん達からは、「今日知った知識を忘れないようにしたいし『子ども』という存在を他人事と考えず、またパートナーとも話し合える関係づくりをキャリアの早い段階でしたいと思った。」「不妊の問題は、個人の問題ではなく、社会的な問題だと思った。自分が子どもを持つ・持たない・持てないにしても、自分で自分の選択を尊重、肯定できるようになれたらと思った。」
などなどたくさんの感想をいただきました。
学生の皆さんが「考えたことも想像したこともなかった~」と言いながら、未来のことについて一生懸命考えてくださったその眼差しや語らう様子を目の当たりにし、ちゃんと伝えればしっかり届くということを実感させていただける授業でした。将来起こり得ることを想像し、僅かな時間でも自分事として考えていただけたこと、率直に嬉しいです。
長年不妊に関する研究を重ねてこられた柘植あづみ先生が、本企画の必要性や重要性を理解くださったからこそ実現した授業。大変貴重な場と時間に心から感謝申し上げます。
この授業が学生の皆さんの頭の片隅に残り、将来何かあった時に思い出してくださることを願います。