代表挨拶
私は、6年間の不妊治療を経験し、現在子どものいない人生を生きています。
さまざまな心理状態に置かれた自らの経験から当事者支援の必要性を感じ、2014年に一般社団法人MoLive(モリーブ)を立ち上げました。
以来、不妊で悩む方々のメンタルサポートを主とした活動に従事し、多くの当事者の方々の声を聴かせていただいていますが、何年経っても皆さんが抱える悩みの質に変化がないことを実感しています。
社会環境において、当事者に適した変化がないことが背景にあると捉え、環境改善を目指すこともモリーブの大きな使命のひとつと考えました。そして2021年より、社会の皆様と連携をとるべく、活動の領域を広げることといたしました。
子どもができない悩みは特有で多岐に亘りますが、働く場、教育の場、医療の場それぞれの領域において、当事者が苦悩する要因があります。
働く場では、不妊治療のためにキャリアをあきらめ離職したり、キャリアのために願った子どもをあきらめたりしなくていいような環境整備をしていただけるように。
教育の場では、妊娠には適した時期があることや、不妊は女性だけの問題ではなく、半分近くは男性にも原因があるということ、また子どもの有無と人間性とは関係がない、といったメッセージを若い世代に届けていただけるように。
医療の場では、不妊治療を長期間繰り返すことによって、子どもがいない人生を受け入れられないまま年齢を重ね、自分を大事に生きることを忘れてしまう患者が増えないように。
モリーブでは、当事者を直接サポートする活動のみならず、このように、企業、教育、医療それぞれの領域が抱える課題に対し、連携を取りながら「子どもを持つこと・持たないこと・持てないこと」を支える体制を醸成していく、そのお手伝いができればと思っております。
新しい命を願い、そのために行動を起こすことに、社会そのものが理解をし、サポートできる環境をつくっていくこと。また、自分を大切に、子どもの有無に囚われない生き方ができる寛容な価値観づくりに貢献すること。
このチャレンジに邁進したいと考えております。
皆様のご理解、ご協力、ご支援をいただければ幸いです。
一般社団法人 ライフキャリア妊活サポート・モリーブ
代表理事永森 咲希
MoLive(モリーブ)という
言葉について
Moon(月) and Live(生きる)
More(もっと) Lively (活き活きと)
月のサイクルで生きる女性。そしてそのパートナーが、なかなか子どもに恵まれないという状況の中で、さまざまな葛藤を持ちながらも、笑顔で活き活きと過ごしていけるように願いを込めてつくった造語です。
子どもを願い苦労をしたとしても、子どもをあきらめざるを得なかったとしても、自分たちの人生を大事に、誇りをもって生きていけるように。
モリーブはそのお手伝いをさせていただきます。
“Standing by you”
悩み迷う皆さまのそばにモリーブは存在します。