お忙しいにも関わらず、終始穏やかな雰囲気で一つ一つ丁寧に質問に答えてくださった河村先生。医学は科学に立脚しつつも、医学の本質は「人としての関わり」であるということを教えてくださいました。
そして後日、次のようなお言葉をいただきました。
『私は医学研究者として今まで不可能であったことを可能とする最新の科学を基盤とする医療の開発を行いつつ、一方で、患者さんに寄り添い、残念ながら最終的に結果が伴わなくても、一緒に頑張れて良かったです、と言って頂けるような医療を提供できるよう、医師として日々精進しているつもりです。またそれを、医学教育を行う教授として、若い医師達に教え授けることが自分の使命だと思っています。』
正しく、最新の科学に挑みながら、患者さんに寄り添った治療をする、そんな河村先生の姿勢に多くの不妊治療中の方が励まされるのではないかと改めて感じました。
桜が満開になった4月から(2022年)、歴史ある順天堂大学大学院医学研究科産婦人科 教授として新たな道を歩まれた河村先生。こちらの病院にも河村先生を尋ねてたくさんの患者さんが来院されることでしょう。そして、治療以外の悩みを打ち明けられて談笑する、そんな患者さんとの時間を大事にする河村先生のお姿が目に浮かびます。