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エールインタビュー

「人を診る診療」
患者さんの背景や生き方から導き出す治療とは
日本の体外受精研究の第一人者であり、生殖心理研究という分野を牽引されてきた久保春海先生。東邦大学病院医学部では、研究と診察に多忙を極める中、限られた時間の中で多くの患者さんを診てこられました。定年まで勤め上げられたのち、これからは“ひとりひとりにゆっくり時間をかける診察”を実践したいと考え、2009年2月、渋谷に「渋谷橋レディースクリニック」を開業。久保先生が目指してきた医師と患者の関係性について、そして不妊患者の心のケアの重要性についてお話しいただきました。

久保 春海 先生

久保 春海 先生

1966年 東邦大学医学部産婦人科学教室 入局
197年 日本初となる「ヒト体外受精卵」作成に成功
2009年 渋谷橋レディースクリニック 開業

東邦大学医学部名誉教授/日本不妊予防協会理事長/日本生殖心理学会名誉理事長

所属学会日本 IVF 学会監事/日本臨床エンブリオロジスト学会顧問/日本生殖発生医学会顧問/日本生殖医学会 名誉会員/日本受精着床学会名誉会員/日本産婦人科内視鏡学会功労会員/一般社団法人日本卵子学会 名誉会員/米国産婦人科学会会員/ニューヨーク科学アカデミー会員

認定医資格日本産科婦人科学会認定専門医/日本生殖医学会認定指導医/日本遺伝カウンセリング学会認定医

医師と患者の信頼関係に基づく治療の実践

正しい治療のために、患者さんの背景まで知る

久保先生は、日本生殖心理学会の名誉理事長でいらっしゃいますが、この学会を作られた背景には、妊婦さんや不妊患者さんの心理面でのケアが必要だというお考えがあったからですか?

はい。私は心理学は専門ではないですが、医師として患者さんの心理面と真摯に向き合ってきたつもりです。心理士は学問的に分析し理解していきますが、人間の感情というのは学問だけでは解き明かすことができないものがありますよね。医師はその解き明かせない部分こそ見逃さないようにしないといけません。

長年不妊の患者さんやご夫婦と関わってきて、それぞれが持つ様々な悩みを聞いてきました。夫婦の関係性や家庭の事情など、条件や考え方も一人一人違います。そういった背景を知ることに、私は時間をかけています。大学病院に勤めていた頃は、どうしても時間の制約の中での診察を求められていましたが、この自分の医院だからこそ、その姿勢を大切に患者さんと向き合えています。ですから当院は入り口に「ご相談とご説明に重点を置いて診療いたしておりますので、お時間に余裕をもっておいでくださる様にお願いいたします」と貼り出して、患者さんに当院の方針をご理解いただいています。急いでる方などはお待ちいただいていても「今日はもう時間がないからまたにしますね」とお帰りになることもありますよ。

そうやって患者さんの家庭環境や個人的な背景までもきちんと理解した上で治療にあたる、ということですね。

はい。それが一番大切なことだと思っています。患者さんの背景を知らずに私は治療はできません。不妊治療の場合は、例えば家族間で抱えている問題や義理の親からのプレッシャー、友人関係なども含め、その人の事情を把握した上で、その人に合った、その時にベストだと思う治療方針を提案しています。

もちろん患者さんのご希望は最優先です。今すぐに体外受精をしたい、という患者さんには専門クリニックを紹介しますよ。何を患者さんが望んでいるかを聞くことで、医師と患者さんの信頼関係が築けるわけです。

「ご相談とご説明に重点を置いて診療を致しておりますので、お時間に余裕を持っておいでくださる様にお願いいたします。」 「ご相談とご説明に重点を置いて診療を致しておりますので、お時間に余裕を持っておいでくださる様にお願いいたします。」

久保先生のゆったりと落ち着いた口調に、安心する患者さんは多いはず。久保先生のゆったりと落ち着いた口調に、安心する患者さんは多いはず。

不妊治療終結を決める葛藤を見守る

実績データによる説明をした上で、患者さんの気持ちを受け止める

現在は、50歳前後の女性でも不妊治療は技術的には可能になっています。そして患者自身は、治療を長くしている人ほどやめ時に悩むことが多いと思いますが、先生は不妊治療を終えるタイミングはどのようにお考えですか?

もちろん年齢はひとつの指標にはなりますね。私は初診の時に、40歳を超えている方には実績データをお見せしています。40歳以降のそれぞれの年齢の着床率と出産率などの正確なデータと情報を踏まえて、ご夫婦で治療をするかしないかを決めていただいているんです。確率が低いとわかった上で治療を望む患者さんとはしっかりと向き合います。

患者さんが納得できるよう、治療法を提案

そうなんですね。そういった場合、治療を始めても年齢やその方の状態などにより、明らかに妊娠は難しいと判断される場合もあるかと思いますが、先生はどうされますか?

その場合はひとつの選択肢として、ステップダウンという方法をご提案することもあります。いきなり可能性がないという現実を突きつけるのはあまりに残酷です。ですから、体外受精が難しい人へは人工授精に戻してみることや、タイミング法で自然妊娠を期待しながら少し様子をみてはどうですか、といった流れでお話しています。

その患者さんの心理面を配慮しながら、治療の終結を見守られるんですね。

そうですね。治療の終わりを提案する時は、患者さん夫婦の性格や背景や家庭環境なども鑑みながら、単刀直入に言う方が良いか、ある程度の期間をかけて伝えた方が良いか、などは慎重に配慮します。

50歳になる患者さんで、ご本人ももう妊娠できないとわかっていても定期的に通院される方もいるんですよ。ここへ来て、話をして、それで気持ちが整理されていくなら、それで良いと思います。

「緑豊かな待合室と、飾られている可愛らしいドクターと患者親子のお人形」「緑豊かな待合室と、飾られている可愛らしいドクターと患者親子のお人形」

生殖医療の進化と本来の医療

医療技術の進化と時代の変化が、世の中の倫理観も変えていく

久保先生が1977年に日本で初めて「ヒト体外受精卵」作成に成功されてから、生殖医療の進化と変化は飛躍的かと思います。不妊治療の現状や、今後についてどのようにみていらっしゃいますか。

私が2003年に「日本生殖心理カウンセリング研究会」(※1)を立ち上げた時には想像もしなかったスピードで医療技術は進歩を遂げ、世の中も変化し続けています。だからこの先のことも想像ができません。遺伝子を操作して作る「デザイナーベビー」という言葉も出てきましたしね。病気を持っている人の遺伝子を改変して病気のない受精卵を作る。それがだんだん進んでいけば、遺伝子病は遺伝子改変で治せるものになり、そしてさらに、自分の好みの髪の毛や目の色、身長、そういったことまで操作し始めて、まさに「デザイナーベビー」が産まれる時代が来るかもしれません。その技術の基礎固めはすでに出来ていますからね。

今は信じ難くても、本当にそんな時代が近くまできているかもしれませんね。

そうですね。イギリスで最初の体外受精研究を始めたエドワーズ博士(※2)が驚いていると思います。私は彼から直接聞きましたが、彼は卵管不妊のための治療法として体外受精を研究し、それ以外に使われることは一切想定していませんでした。ところが現在は、不妊治療では当たり前の治療法です。技術の進歩や世の中の価値観の変化は想像を超えてきます。

日本でも、体外受精を実施しようとした時、反対する声が多かった。でも今それを反対する人はほぼいないでしょう。世の中や人の倫理観も変化・進歩していくんです。限りがないものです。

※1 2003年に発足後、2015年に「日本生殖心理学会」と名称を改、2017年に法人化し「一般社団法人 日本生殖心理学会」となる。

※2イギリス出身の生物学者。ロバート・ジェフリー・エドワーズ(1925年―2013年)。体外受精のパイオニアで、イギリスの外科医パトリック・ステプトーとともに体外受精の技術を完成させた。2010年度ノーベル生理学・医学賞を受賞。

技術の進化の中にあっても、謙虚に命と患者と向き合う

おっしゃる通り医療技術も社会の価値観もどんどん変化していきますが、医師として懸念されることはありますか?

医師は、人の体を研究材料に使わないように意識すべき、という点ですね。体外受精の技術は確立されつつあるとはいえ、まだまだエビデンスが乏しい分野でもあります。だから、医師の判断でエビデンスが明確でない治療を患者さんに施し、臨床研究のように使ってはいけないと思います。私のもとにも様々な研究結果が届きますが、消えていくものもとても多いです。

あくまでも「高度生殖”補助”医療」であり、自然妊娠を手助けするための医療であるということです。卵と精子を取り出して機械で受精させることは、自然妊娠の補助にすぎないんです。決して100%赤ちゃんができるわけではないことをわきまえた上で、医師も患者さんも、謙虚にこの治療を受け止めなければいけないと思います。

本来の医療とは患者さん本人と向き合うものだと思います。今、医師は、妊娠率や出産率ばかりに目がいき、向き合っている相手は卵と精子ではないでしょうか。昔は「人」を診る。「体」を治す。今は「卵と精子」を診て、人の体はその容器のように扱われていると感じることも少なくないです。だから私は、昔ながらの方法で患者さん本人を診ているんです。

日本の生殖医療を牽引してこられた名声高き久保先生はフレンドリーで優しい。 日本の生殖医療を牽引してこられた名声高き久保先生はフレンドリーで優しい。

終結後の人生の捉え方

不妊治療後の選択肢も人それぞれ。それを共に考えたい。

最後になりますが、患者さんご自身が悩み苦しんだ末に「もう治療をやめようと思います」と、先生に言ってきた時、先生はなんと声をかけますか?

私は「がんばりましたね」とはあまり言いたくないんです。がんばったことはご本人が一番わかっているから、医師や周囲があえて言葉にしなくて良いかな、と思っています。患者さん本人にとっては、ずっと自分自身を鼓舞しながら、揺れながらも自分が望むことだから、必死で自分を納得させながら取り組んできたわけです。「がんばりたい、あきらめたくない、がんばらなければ」そんな葛藤を繰り返された末に、「もう、やめよう。もう、やりきった。」と判断したのであれば、終わりにする時が来たということです。

だから「がんばったね」と、治療を振り返るのではなく、今後の生き方についての話をしたい。ご夫婦二人の人生について、あるいは養子縁組について、などの話です。必要な情報を提供しますし、これからの人生についての方針を、一緒に考えます。

そのご夫婦を知った上でのアドバイスだから、誰にでもあてはまるような決まり切った贈る言葉は用意してないかな。そういう意味では、「エールを送る」というのは私にはなかなか難しいかもしれませんね。

久保先生に、なぜ産婦人科医になろうと思ったかをお聞きしたところ、「産婦人科というのは人の命の誕生から、女性の人生の最後まで携わることができる。誕生から終わりまでを診られる科は他にないですからね。」というお答えをいただきました。

命の原点である卵子と向き合い続け、日本の生殖医療の牽引者である久保先生。時代を切り開く最先端の医療技術を研究されてきた一方で、決して忘れることのなかったご自身が目指してきた医師としての姿勢 ―「人を診る」という診療。そんな久保先生のもとには今、不妊治療患者以外にも、小さな子供から高齢者まで幅広い患者さんが久保先生の診察を受けにいらっしゃいます。

不妊治療は期間が長くなるほど、悩みや迷いや葛藤が大きくなることがあります。そういう時には、効率重視の最新の不妊治療専門クリニックにはない、久保先生が続けてこられた、患者さんとゆっくり対話し、生き方まで共に考えてくださる診療が大きな救いになるかもしれません。

久保春海先生、ありがとうございました。

取材 永森咲希・タカセニナ
文・写真 タカセニナ
取材日 2020年8月21日

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