久保先生に、なぜ産婦人科医になろうと思ったかをお聞きしたところ、「産婦人科というのは人の命の誕生から、女性の人生の最後まで携わることができる。誕生から終わりまでを診られる科は他にないですからね。」というお答えをいただきました。
命の原点である卵子と向き合い続け、日本の生殖医療の牽引者である久保先生。時代を切り開く最先端の医療技術を研究されてきた一方で、決して忘れることのなかったご自身が目指してきた医師としての姿勢 ―「人を診る」という診療。そんな久保先生のもとには今、不妊治療患者以外にも、小さな子供から高齢者まで幅広い患者さんが久保先生の診察を受けにいらっしゃいます。
不妊治療は期間が長くなるほど、悩みや迷いや葛藤が大きくなることがあります。そういう時には、効率重視の最新の不妊治療専門クリニックにはない、久保先生が続けてこられた、患者さんとゆっくり対話し、生き方まで共に考えてくださる診療が大きな救いになるかもしれません。
久保春海先生、ありがとうございました。