戦後の日本では、毎朝長時間満員電車で出社して、夜遅くまで残業し、さらにプライベートの時間まで会社の人とお酒を飲むという働き方が続いています。長時間労働が基本で、成果よりも「より長時間仕事をすること」が評価されやすかったですよね。午後6時を過ぎてまだオフィスにいると、「西岡さん、何かあったの?」と聞かれるインテルのアメリカ本社とは、大きな違いです。
この職場の風土は、「男性が稼いで、女性が家のことをやる」といった従来の男性たちの意識を中心に作り上げられてきたものだと思います。嫁、家内、女房、主人、亭主などなどの差別語を普段平気で使っている人が多いことをみても、悪気なく作り上げてしまった慣行だからこそ、この問題は根深いです。